税理士試験で培った知識を、実務の世界と結びつける
2020年10月に株式会社OAGアウトソーシングに新卒で入社し、企業の経理支援や記帳代行などに従事。組織再編に伴い2023年8月にOAG税理士法人に転籍し、勤務を続けながら税理士資格を取得。現在は上場企業子会社や医療法人、公益財団法人などの法人税務業務を中心に行っている。
「簿記って面白い」が税理士を目指すきっかけに
Oさんは新卒でOAGに入社されて、税理士として活躍されています。もともと税理士の仕事に興味があったのですか?
最初のきっかけは、大学生のときに簿記の資格試験にチャレンジしたことです。友達と一緒に勉強して、日商簿記検定の3級、2級と勉強を進めるうちに面白くなってきて、次は税理士試験を目指すことにしました。会計士と税理士で迷いましたが、周りに税理士を目指している人が多かったので、なんとなく税理士という感じで。
卒業してOAGに入社してくれたのは、どうしてですか?
正直に言うと、とにかく税理士試験の準備を進めたくて、早く内定をもらえたOAGアウトソーシングに就職することにしたんです。それに、オンラインで面接をしたときにOAGの人と話をして、いい意味で“ゆるさ”があると感じ、私と合っていると思いました。
実際にOAGに入ってみて、どうでしたか? 仕事と勉強の両立は大変そうです。
簡単ではありませんでしたが、OAGでは資格取得をサポートしてくれて、業務を軽めにしてもらったり、試験準備休暇を使ったりして、試験勉強に時間を費やすことができました。あの頃は仕事以外の時間はほとんど勉強にあてて2022年8月の税理士試験で全科目合格しました。(当時24歳)
ということは、入社して2年ほどで税理士資格を取られたという……すごいですね! 税理士になって仕事のやり方は変わりましたか?
勉強と仕事の比率が逆転した感じで、やっと仕事に専念できるようになりましたね。2023年8月にOAGアウトソーシングからOAG税理士法人に転籍し、現在は税理士としてタックスアドバイザリー第一部で働いています。
タックスアドバイザリー第一部は法人税務顧問がメインで、とくに上場企業子会社や公益法人などの大規模法人を担当しています。ときにはM&Aのための税務相談や財務・税務デューデリジェンスにも携わっており、今思えば色々な業務を経験してきました。
デューデリジェンスのような業務は税理士でもなかなか経験しないと思うのですが、難しくないんですか?
たしかにデューデリジェンスなどの業務は専門性が高いのですが、OAGには専門部署があり、サポートを受けながら業務を進められます。担当者が一人で仕事を抱え込むことはなく、複数名で対応するので、初めての人でも安心して仕事ができると思います。
試験勉強と実務のギャップに驚く
Oさんはどうやって仕事を覚えてきたのですか?
OAGには税理士業務の経験なく入社したので、最初は上司や先輩に見てもらいながら仕事をする日々でした。法人顧問の業務フローを何周もやってみて、少しずつですが仕事を覚えていきましたね。
税理士試験を通じてかなり税法を勉強してきたつもりですが、実務となると一筋縄ではいきません。学んできた知識が実務になかなか結びつかないことがあり、判断が難しいグレーゾーンも多くあります。そんな状況でもプロとして判断をしなくてはいけませんが、そうした難しい判断を経験すると、より知識が自分の身になっている感覚があります。
日々色々なお客さまと会われていると思いますが、何か心がけていることはありますか?
上場企業など大企業を担当するようになって思うのは、経理担当者の方がきちんと税務を勉強されている方ばかりで、質問のレベルが高いということです。そんな質問に対応するときはプレッシャーを感じますが、条文や判例、書籍から調べ、間違いのない回答をするよう心がけています。ときには税務を超えて法務のことを尋ねられることもありますが、そうしたときはOAGグループ内の弁護士法人の人に相談して対応しています。
そのいっぽうで中小企業を担当することも時々あり、この場合はゼロから100まできめ細やかにサポートするよう意識しています。経理のルールや税務の問題はもちろん、社内の業務フローの改善など、より幅広いご相談を受けることが多いです。
入社されて4年も経たない間に、たくさんのご経験をされたのですね。ご自身の成長を実感しますか?
それはありますね。さまざまなご相談に対して、最初の頃は分からないことばかりで、時間をかけて調べても答えを見つけられず、周りの人にたくさん助けてもらっていました。でも最近は調べなくても、これまでの経験から答えられるケースが増えていて、自分なりに成長できたのかな、と思います。もちろん、まだまだ勉強は必要ですが、経験を積み重ねていきながら、さらに成長していきたいです。
女性が多い職場環境だから安心して働ける
OAGの働きやすさについて、どう感じていらっしゃいますか?
OAGで働く上で何よりも魅力的なのは、明るい雰囲気があって、困っていたら誰かが必ず助けてくれることです。
ある程度自由に働けることも、私には合っています。もしかするとルールがかっちりした組織に慣れている人はギャップを感じるかもしれませんが、自分で考えながら働きたい人には良い職場です。私は「がんばりすぎないこと」もいい仕事をするには大事だと思っているのですが、OAGはいい意味で“ゆるく”働けるので、マイペースに自分らしい働き方を実現できています。
OAGは男女比がほぼ半々で、女性のほうがやや多いのですが、この環境で仕事をするのはどうですか?
就職活動をしたとき、他の会計事務所も検討したのですが、「女性がこれほど多い税理士法人はない」と思ったこともOAGに入社する決め手になりました。社内に子育てをしながら働いている人も多く、安心して仕事を続けることができます。
どんな人であればOAGに合うと思いますか?
まずは専門家として成長したい人にすすめたいです。私も税理士としてこれからもっと幅広い業務を経験してみたいのですが、働きやすく、多様な業務を扱うOAGなら実現できると思っています。
それに、OAGの良さは業務の幅広さだけではありません。社内の明るい雰囲気や、助けてくれる人が周りにいることは、長く働くうえでとても大切です。そうした環境を求めている人であれば、きっとOAGに合っていると思います。